後藤真由美

自然と向きあえば、自然は受け入れてくれる。
感覚を研ぎ澄ますと、大切なことを自然が囁いてくれる。
自然を描くためではない。自然に描くための旅をまた始める。

1982年 石川県生まれ 神奈川県育ち
2005年 武蔵野美術大学日本画学科卒業

CANSON 初代日本 AMBASSADOR
CANSON PRIZE 日本代表
Creative Solution Awards 2017 特別審査員:御茶の水美術専門学校
平塚市美術館協議会委員

後藤真由美

後藤真由美の代名詞である「桜」は清楚で繊麗な細密描画が多く、本意でなくとも観る者は、後藤自身のイメージと重ねてしまう。
パンデミックさえなければ、欧州の人々の視線は、侍や忍者を思わせる黒い和装で桜の日本画を描く姿に釘付けになったであろう。
扉を封じられた現実を受け入れ、後藤は新たな行動を起こす。人目を憚るように人との接触を避け、人里を離れた自然の中に身を投じ日本画を描く。
印象派の時代、屋外制作による西洋絵画技法の発展は、チューブ絵の具の開発に起因する。
宝石とも称される発色の鮮明な岩絵の具の粉末を着彩直前、指で膠に溶く。面倒なプロセスと雨風や寒さを考えれば、日本画を屋外で描く着想には至らない。

それでも生命とエネルギー、その根源にある自然と密接にかかわれば、自らの細胞も疼かされる。創作への意欲が奮い立ち画面と向き合う時にこそ、後藤真由美の本性は晒される。
「生命の存続は闘い。勝ち残れなければ死。残酷ではあるがその瀬戸際にこそ、美しさが存在する」(後藤)
特有の繊細な感覚。地球の鼓動に耳を傾け、風と光の変化を肌で感じ、指先では動物のぬくもり、微かな香りに気づかされ花びらを口に含む。画面にアウトプットするために五感すべてを集中させて自らにインプットする。
美の基準も概念も時代と共に変化する。日本画材に拘りながら、伝統に縛れることなく自由な表現技法を模索する。
今日もまた、旅をして描く。その姿からは狂気をも帯びた美しさが垣間見える。

OffieGOTO 広報室

主要発表経歴

  • 2008

    初個展:柴田悦子画廊(東京・銀座)

  • 2010

    第21回臥龍桜日本画大賞展入選(高山市・岐阜県美術館)

  • 2011

    第29回上野の森美術館大賞展入選(東京・上野の森美術館)

  • 2016

    個展:そごう横浜店 (神奈川)

  • 2017

    個展:そごう千葉店 (千葉)

  • 2018

    個展:西武池袋本店 (東京)

  • 2019

    第7回郷 桜花賞展 郷さくら美術館(東京・中目黒)

  • 2020

    ビクトリーブーケ展[TOKYO2020応援プログラム]佐藤美術館(東京・新宿区)

  • 2021

    個展:そごう横浜店 (神奈川)

主要パブリック・コレクション

  • 国立マサリク大学(ブルノ.チェコ)
  • 郷さくら美術館 (東京)
  • 常寂光寺 (京都)
  • 祇王寺 (京都)
  • 鹿児島神宮 (鹿児島)
  • 平塚八幡宮 (神奈川)